ケガ

治療方法

1. 軟膏や創傷被覆材(パワーパッドのようなもの)での治療します。
2. テーピング
3. 局所麻酔を行い縫合します。
   ケガの深さ、部位、形態などで治療法が異なります。
   たとえば指や肘など曲げ伸ばしでよく動くところでは、
   テーピングによる治療より縫合した方が早くきれいに治ることが多いです。

費用

K000 創傷処理

約5,300円～15,000円×保険負担(3割など)

キズあと(瘢痕 はんこん)

ケガや手術などでできたキズあとなどです。

治療方法

1. テーピング
   3ヶ月～6ヶ月程度継続することで徐々にうすくなります。
   必要時サポーターなどで圧迫します。
2. 手術
   残ってしまった傷あとは、目立ちにくくするために手術（瘢痕形成手術）を行います。
   単純に傷あとを切り取って縫合しなおす方法や、
   傷あとの方向をしわに沿うようにジグザグにする方法（Z形成術やW形成術といいます）等があります。
   複数回の手術が必要なこともあります。
   手術後は原則テーピング、圧迫などの後療法が３～６ヶ月程度必要です。
3. レーザー治療(保険診療)
   外傷性色素沈着症（異物が皮膚内に残って青い、または茶色がひどい）には、
   レーザー照射を1回/3ヶ月を繰り返し行うことで、目立ちにくくすることができます。

効果はケガの深さや具合や個人差により異なります。
レーザー治療は痛みを伴う治療です。
希望に合わせ、表面麻酔を使用します。

費用

K005 K006 皮膚腫瘍切除術(大きさや部位により)

約13,000円～50,000円×保険負担(3割など)

K015-1 皮弁作成術(ジグザグにする)

約50,000円×保険負担(3割など)

J054-2-2 Qスイッチ付レーザー照射療法(大きさによる)

約20,000円～40,000円×保険負担(3割など)

ケロイド

治療方法

多くの治療法がありますが、縮小や増大を繰り返し治療に難渋します。
消えてなくなることはほとんどなく、絶対に効く治療も残念ながらありません。
症状をおさえることが主な目的です。

1. テーピング　
2. ステロイドの注射　

   手術加療は基本的にはしてはいけませんが、サイズを小さくしてから 注射やテーピングをおこなうことがあります。
   また、手術後に電子線という放射線の一種を照射することが必要な場合には 専門の病院を紹介します。

ホクロ・イボ

治療方法

皮病変の大きさ、部位で治療法がことなります。
皮膚がんと見分けがつかない場合、病変の一部または全部を切除して 病理検査をおこなう必要があります。
当院では液体窒素によるイボの凝固冷凍療法は行っておりません

1. 電気メスで焼灼
2. 炭酸ガスレーザー（保険外診療）
3. 手術（皮膚皮下腫瘍切除術や皮弁作成術）

単純に縫合すると変形（特に目の近くや鼻の近く）、傷跡が目立つ 場合には、
まわりの皮膚を移動させるなどした、術式を選択します。

費用

皮膚皮下腫瘍切除術
約13,000円～50,000円×保険負担(3割など)
K015皮弁作成術
約26,000円×保険負担(3割など)

J055 いぼ焼灼術

2,100円～2,600円×保険負担(3割など)

K005 K006 皮膚皮下腫瘍切除術

約13,000円～50,000円×保険負担(3割など)

K015 皮弁作成術

約26,000円×保険負担(3割など)

皮膚がん

治療方法

診察で皮膚がんが疑われる場合、病変の一部または全部を切除し病理検査で診断が確定します。

1. 切除

病変から３～５mm 程度はなして皮膚を切開し、やや深く切除する必要があります。

病変が大きい場合には全身麻酔での手術が必要となることもあるため、対応可能な専門病院を紹介いたします。

費用

K007-2 皮膚悪性腫瘍摘出術（単純）

110,000円×保険負担(3割など)

K015 皮弁作成術

約26,000円×保険負担(3割など)

粉瘤(ふんりゅう)表皮嚢腫

治療方法

化膿している場合（痛い）

1. 抗生剤内服　
2. 局所麻酔下で切開し膿を出します。
   化膿が治まってから、アカが溜まる袋を取り除く手術を行います。

化膿していない場合（痛くない）

1. 局所麻酔下で切除、縫合します。

費用

K001 皮膚切開術

6,400円×保険負担(3割など)

K005 K006 皮膚皮下腫瘍摘出術

約13,000円～50,000円×保険負担(3割など)

脂肪腫

粉瘤よりもやや深いところにできる脂肪のかたまりです。
思いのほか深くから発生していたり、神経や筋肉を巻き込んでいたりすることもあります。
必要に応じて事前に超音波検査、MRIやCTといった画像診断を行います。

こんな時に来院してください

• こぶが大きくなってきた
• 見た目が気になる

治療方法

1. 切除
   大きさや深さによっては全身麻酔が必要な場合があります。

局所麻酔で対応できない場合には病院を紹介いたします。

費用

K005 K006 皮膚皮下腫瘍摘出術

約13,000円～50,000円×保険負担(3割など)

その他のできもの

さまざまな種類の皮膚皮下腫瘍(できもの)があるため、必要に応じて超音波検査、
MRI、CT検査をおこない治療方針を提案いたします。

あざ

青色・・・異所性蒙古斑　太田母斑（顔）。
茶色　扁平母斑　色素性母斑。

あざの種類＝色によっては当院で治療できない場合がございますが、
治療可能な専門病院の紹介をさせていただきます。

治療方法

1. レーザー治療(保険診療)
   あざの種類や大きさなどで治療法がことなります。
   青色のあざ：Qスイッチレーザーが効くことが多いです。
   茶色のあざ：レーザーでは再発することが多いです。
   レーザー治療は効果がある場合でも3か月に一度の照射が複数回必要です。

赤色のあざ　ダイレーザー、Vビームなどのレーザー治療が有効ですが当院では対応できませんので、専門病院を紹介いたします。

2. 切除手術
   比較的小範囲の場合には切除縫合手術をおこないます。
   単純に縫合すると変形したり(特に目の近くや鼻の近く)、傷跡が目立ったりする場合には、
   まわりの皮膚をやりくりして創を縫い縮めることがあります(皮弁作成術）。

費用

J054-2-2 Qスイッチ付レーザー照射療法

約20,000円～約40,000円×保険負担(3割など)

K005 K006 皮膚皮下腫瘍摘出術

約13,000円～50,000円×保険負担(3割など)

K015 皮弁作成術

約26,000円×保険負担(3割など)

陥入爪・巻き爪

治療方法

1. 化膿している場合(痛い　膿がでるなど)
   石鹸でよくあらって消毒の入った軟膏を塗ります。
   抗生剤や消炎鎮痛剤の内服を併用することもあります。
   テーピングや綿をつめこむ治療も併用することがあります。

化膿していない場合

痛くなければ治療の必要はありません。
繰り返し痛くなる場合には、以下の治療を行います。

1. 爪切り指導
2. テーピング　
3. 矯正器具の装着（保険適応外）
4. 4.手術　フェノール法 縫合するより術後の痛みが軽い方法です。

費用

K091-1 陥入爪手術　簡単なもの

14,000円×保険負担(3割など)

魚の目 たこ

治療方法

1. ふやかす貼付剤(スピール膏)の使用します。
2. 外科的に削ります。
   基本的には再発するので定期的な処置が必要です。

費用

鶏眼胼胝処置

約1,700円×保険負担(3割など)

まぶた

治療方法

1. 皮膚切除　
   余っている皮膚を切除して縫合します。
   皮膚の余っている部位や量により術式を選択します。
   ①二重まぶたの線に沿った傷あとになる手術です。
   ②眉毛の陰に傷あとがかくれるようにする手術（眉毛下切開）です。
2. 挙筋前転法　
   余っている皮膚を切除した部位から、まぶたの奥に存在する挙筋腱膜という膜を同定し、
   ゆるんでいる部分を引っ張りだして、まぶたの中の軟骨（瞼板）に縫い付ける手術です。
3. 筋膜移植法
   

   筋膜、腱の移植　挙筋腱膜が機能していない場合には腕の腱や足の筋膜をまぶたに移植して、
   まゆげを上げるとまぶたが挙がるようにします。
   基本的には長掌筋腱という腕の腱を使用しています。
   (この腱がなくなっても機能上問題ありません)
   長掌筋腱が生まれつき存在しない人がおり、その場合太ももの筋膜を使用します。
   太ももの筋膜を使用すると歩くと痛かったり出血したりする可能性があるため、
   入院が必要と判断した際には病院を紹介いたします。

   いずれの手術も腫れ、出血、痛み、流涙、ごろごろした感じ、
   内出血などが合併症としておこります。
   大きな腫れや内出血は治まるまでに、３週間程度かかります。
   厳密には、まぶたの形がおちつくのに3ヶ月程度はかかります。
   3ヶ月以上過してもまぶたの開き具合がよくない、左右差がある、
   一部皮膚が余っているなどの症状がのこる場合には再度修正手術をおこなうことがあります。

費用

K219-3 眼瞼下垂症手術（その他のもの）

片側　約61,000円×保険負担(3割など)

K219-1 眼瞼下垂症手術（挙筋前転法）

片側　約72,000円×保険負担(3割など)

K219-2 眼瞼下垂症手術（筋膜移植法）

片側　約190,000円×保険負担(3割など)

逆まつ毛（睫毛内反症）

治療方法

1. 睫毛内反症手術（皮膚切開法）
   まつ毛付近の皮膚を少し切除して、
   まぶたの中にある軟骨（瞼板けんばん）に皮膚を縫い付けることで
   まつ毛を外反させる手術をおこないます。
2. 睫毛内反症手術（眼瞼下制筋前転法）
   まぶたを引っ張る筋肉を引き締めることもあります。
3. 内眥形成術
   内眼角に余分な皮膚（蒙古ひだ、内眼角ぜい皮）が存在して、
   内反症を引き起こしている場合には内眼角形成術も必要なことがあります。

費用

K217-2 睫毛内反症手術（皮膚切開法）

片側　約26,000円×保険負担（3割など

K217-3 睫毛内反症手術（眼瞼下制筋前転法）

片側　約43,000円×保険負担(3割など)

K223-2 内眥形成術

片側　約170,000円×保険負担(3割など)

霰粒腫

治療方法

1. 抗生剤の点眼、内服、軟膏　
2. 手術

費用

K214 霰粒腫摘出術

約7,000円×保険負担(3割など)

睫毛外反症

治療方法

1. 眼瞼外反症手術
   下まぶたの軟骨と皮膚を縫い縮めて締め上げる手術をおこないます。

費用

眼瞼外反症手術

約44,000円×保険負担(3割など)

耳垂裂

治療方法

1. 手術
   裂けている部分を縫合します。
   一部ジグザグに縫い合わせることで再発を予防する方法をおこないます。

費用

K296-2 耳介形成手術

約100,000円×保険負担(3割など)

副耳

治療方法

1. 手術

費用

K288 副耳切除術

約23,000円×保険負担(3割など)